他の業界との働き方改革の違い

国の推進する働き方改革によって、今までは厳しい労働条件だった業界でも働きやすい環境が手に入るようになってきました。残業ばかりで厳しかった現場でも条件が改善されてワークライフバランスを充実させられる傾向が生まれています。
介護業界でも働き方改革が進められていますが、介護業界では働き方改革が他の業界と少し違う傾向があるので注意しましょう。

他の業界での働き方改革として典型的なのがリモートワークの導入です。自宅勤務をおこなえるようにすることで通勤時間をなくし、プライベートに使える時間を確保したり、家事や育児を並行してできるようにしたりするのが特徴です。
また、フレックスタイム制を導入して働く時間を都合に合わせて変えられるようにしているケースもあります。
しかし、介護業界では現場でのサービスが必要なのでリモートワークができる業界ではありません。現場に十分なスタッフ数を確保する必要があるため、フレックスタイム制を取り入れるのも困難です。

介護業界では働く時間の自由度を高めるための雇用条件の改革に力を注いでいます。雇用段階で働く時間帯を決めておき、夜勤なし、土日は仕事なしといった待遇にしたり、逆に夜間専門で雇用したりするのが典型例です。
また、業務効率化のためのITの導入を積極的に進めている傾向もあります。ITの活用によって情報共有を円滑にして引継ぎの負担を軽減する取り組みもおこなわれています。
このように業務を減らし、働く時間を都合に合わせやすい環境が整えられてきているのが現状です。